9月17日18日 映画稽古

先日16日(土)17日(日)の2日間 映画の撮影に向けたお稽古の日です。

平監督からは「セリフを覚えてこなくても大丈夫」とこのとで子ども達みんなは稽古に臨みました。
私が参加できたのは2日目。
稽古会場の様子は初めから穏やかな空気が流れていました。
ピリピリした感じはありません。
後からお聞きしましたが監督は「ピリピリした現場には絶対にしない」とおっしゃっていました

監督自身この撮影をとても楽しみにしている様子が言葉の端々から伝わってきました

今日は「平マジック」

さっそくのおけいこ。

大森監督の書かれた脚本を噛み砕いて説明をして下さいました。
私自身も脚本読んで気が付かない事もたくさんあり なるほど と改めて作品の奥深さを感じました。大森監督すごい!

さて、脚本を使って稽古が始まります。
まずは子ども達が集まって色々話をする場面。
この場面のシュチュエーションを監督から説明され役を子ども達に振り分け実際に芝居をしていきます。

一度みんなにお芝居してもらったあとに、監督からアドバイスがあります。
役を変えて再度芝居をしてもらいます。
ちょっとみんな硬い感じ。。。。 監督は色々試します。
例えば、、、大きな声を出してもらうためにみんなに広がってもらったり、走りながら芝居してもらったり、、 すると子ども達がどんどん変わっていきます。
表情も表現も。

大森監督のワークショップもマジックが掛かったようですが今回も平マジックです。

演技ではない!芝居!!

監督からの子ども達への要望は相手をちゃんと見ること。
相手の芝居を受けて自分の芝居をすること。です。

それが「演技と芝居の違い。演技をしたら作品がつまらないものになってしまう」

私はミュージシャンなのでものすごくその意味がわかります

音楽って瞬間のものなんです。

相手がどんな気持ちで演奏をしているかを受け自分の演奏で表現します。

監督が仰っていることはそう言う事だと思います。

その後色々な場面を稽古していきます。

泣いてしまいましたよ(T_T)

その場面は2人の子どもが登場します。
監督は片方の女の子に語りかけます。
何度も語りかけます。
優しく、丁寧に。女の子の感情を引き出すために。
すると、女の子の感情が爆発し涙を流しながら台詞を語ります。
するともう片方の女の子がそっと抱きしめます。

監督は一言も 泣きなさい、抱きしめなさい と指示は出していません。
感情を引き出しただけです。

監督は仰いました。
これが演技でなく芝居だよ。
気がつくと私も涙を流していました。
凄い瞬間でした。

その後も稽古は続き子ども達はマジックに掛かった様に成長していきます。監督からも何度も 素晴らしい と子ども達に拍手で称えてみえました。監督に褒められた子ども達はみんな嬉しそうでした。

こうして濃厚な3時間の稽古は終わりました。
稽古の間監督は一言も こうやって演技して とは仰いませんでした。

さぁ来月はいよいよ撮影です。この後配役が決まりセリフもその子に合わせて変更があると思います。

めちゃ楽しみです!!

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